エアコン工事に役立つ用語集 – 基本から専門知識

1. 冷媒(れいばい)

冷媒は、エアコン内部で熱を移動させるために使用される物質です。エアコンはこの冷媒を使って、室内の熱を吸収して室外に放出したり、逆に室外の熱を室内に送り込んだりします。冷媒の種類には、R32やR410Aなどがあります。

2. コンプレッサー

コンプレッサーは、冷媒を圧縮して高温高圧にする部品です。これにより、冷媒が効率よく熱を運搬できるようになります。コンプレッサーはエアコンの心臓部であり、その性能がエアコン全体の性能に大きな影響を与えます。

3. ドレンホース

ドレンホースは、エアコン内部で発生した水分(結露)を外部に排出するためのホースです。ドレンホースが詰まると、水漏れが発生することがあります。

4. 室内機(しつないき)

室内機は、エアコンの内部ユニットで、冷暖房を行うために室内の空気を吸い込み、フィルターで清浄し、冷媒を使って温度を調整した後、再び室内に空気を送り出します。

5. 室外機(しつがいき)

室外機は、エアコンの外部ユニットで、室内機で吸収した熱を外に放出する役割を果たします。室外機にはコンプレッサーやファンが内蔵されており、冷媒を循環させて熱交換を行います。

6. フィルター

フィルターは、エアコンの内部に設置されており、吸い込んだ空気から埃や汚れを取り除く役割を果たします。フィルターが汚れると、エアコンの効率が低下するため、定期的な掃除が必要です。

7. 配管パイプ

配管パイプは、室内機と室外機を接続するための管です。冷媒がこのパイプを通じて循環し、冷暖房を行います。銅管が一般的に使用されており、断熱材で覆われていることが多いです。

8. 冷媒チャージ

冷媒チャージは、エアコンの冷媒が不足した場合に、冷媒を補充する作業のことです。冷媒の適切な量を保つことは、エアコンの性能を維持するために非常に重要です。

9. 熱交換器(ねつこうかんき)

熱交換器は、冷媒が空気との間で熱を交換する部品です。室内機と室外機の両方に設置されており、冷暖房の効率に大きく影響します。

10. フレア加工

フレア加工は、配管パイプの端を広げて、接続部での密着性を高める加工方法です。フレアナットで接続し、冷媒の漏れを防ぐ役割を果たします。

11. アース工事

アース工事は、電気機器を安全に使用するために行う作業で、エアコンも例外ではありません。アースを取ることで、電気漏れや感電のリスクを減らします。

12. 真空引き

真空引きは、エアコン工事の際に、配管内部に残った空気や水分を除去する作業です。これを行うことで、冷媒が正常に循環し、エアコンの性能が発揮されます。

13. 自動掃除機能

自動掃除機能は、エアコンに搭載された機能で、内部のフィルターや熱交換器を自動的に掃除します。この機能により、エアコンのメンテナンスが容易になります。

14. EER(エネルギー効率比)

EERは、エアコンのエネルギー効率を表す指標で、使用電力量に対する冷却能力を示します。数値が高いほどエネルギー効率が良いことを意味します。

15. COP(成績係数)

COPは、エアコンの冷暖房の効率を表す指標で、消費電力に対して得られる冷暖房能力の割合を示します。EERと同様に、数値が高いほど効率が良いです。

16. リモコン受光部

リモコン受光部は、エアコンがリモコンからの信号を受信する部分です。ここに障害物があると、リモコン操作がうまくいかない場合があります。

17. インバーター

インバーターは、エアコンのコンプレッサーの回転速度を調整し、効率的に冷暖房を行う技術です。これにより、エネルギー消費を抑えつつ快適な温度を維持します。

18. シロッコファン

シロッコファンは、エアコン内部で空気を循環させるために使用されるファンの一種です。効率的に空気を送り出す設計になっています。

19. バランス管

バランス管は、冷媒の流れを調整するために使用される細い管で、室内機と室外機の圧力バランスを保つ役割を果たします。

20. ドレンパン

ドレンパンは、エアコン内部で発生した結露水を集めるための受け皿です。ここから水がドレンホースを通って排出されます。

これらの用語を理解することで、エアコン工事の基礎知識を深めることができ、工事の際に適切な対応や判断がしやすくなるでしょう。

21. パイプカッター

パイプカッターは、エアコン工事で使用される工具の一つで、配管パイプを切断するために使用されます。配管の長さを調整する際に使われ、切り口が滑らかになるように設計されています。

22. マルチエアコン

マルチエアコンは、一つの室外機で複数の室内機を動かすことができるエアコンシステムです。複数の部屋に設置された室内機を独立して操作できるため、省スペースで効率的な冷暖房が可能です。

23. ドレンアップポンプ

ドレンアップポンプは、エアコンの結露水を排水するためのポンプです。通常のドレン配管では排水が難しい場所で、結露水を強制的に上方に排出するために使用されます。

24. サイホン現象

サイホン現象は、エアコンのドレン配管において、水が逆流してしまう現象です。これが発生すると、室内に水漏れが生じることがあります。この現象を防ぐために、ドレン配管の施工時には適切な勾配や空気の逃げ道を確保する必要があります。

25. バイブレーションダンパー

バイブレーションダンパーは、エアコンの室外機の振動を抑えるために使用される部品です。振動による騒音を軽減し、周囲に与える影響を少なくする役割を持ちます。

26. 室内ユニットの位置調整

室内ユニットの位置調整は、エアコンの室内機を設置する際に行う重要な工程です。室内機が水平でないと、ドレン排水がうまくいかず、水漏れの原因になることがあります。水平器を使って正確に調整します。

27. フィルタークリーニングランプ

フィルタークリーニングランプは、エアコンのフィルターが汚れていることを知らせるランプです。このランプが点灯したら、フィルターの掃除や交換が必要です。

28. 化粧カバー

化粧カバーは、エアコンの配管や配線を隠すためのカバーです。建物の外観を損なわないように、配管が露出しないようにするために使用されます。また、配管の保護にも役立ちます。

29. サーモスタット

サーモスタットは、エアコンの温度を自動的に調整する装置です。設定温度に基づいてエアコンをオン・オフすることで、室内温度を一定に保つ役割を果たします。

30. カーテンウォール工事

カーテンウォール工事は、建物の外壁にガラスやパネルを使用する施工方法ですが、エアコン工事と関連する場合、配管や配線を外壁を貫通させる際の施工法として考慮されます。こうした特殊な工事には、しっかりした防水対策が求められます。

31. インバーター制御

インバーター制御は、エアコンのコンプレッサーの回転速度を無段階に調整する技術です。この技術により、エアコンのエネルギー効率が向上し、快適さを保ちながら電力消費を抑えることができます。

32. 再生ドレン

再生ドレンは、ドレン排水を再利用して室内機の熱交換器を冷やす技術です。これによりエアコンの冷却効果が高まり、省エネルギーに貢献します。

33. 絶縁不良

絶縁不良は、エアコンの電気回路で配線や部品の絶縁が劣化している状態を指します。これにより、電気漏れやショートが発生し、故障や火災の原因となることがあります。定期的な点検が必要です。

34. 熱交換器のフィン

熱交換器のフィンは、冷媒が熱を吸収・放出する部分に取り付けられている薄い金属板です。フィンは空気との接触面積を増やすために多くの細かい隙間を持ち、冷暖房効果を高める役割を果たします。

35. プレッシャーセンサー

プレッシャーセンサーは、エアコン内部の冷媒の圧力を監視するセンサーです。冷媒圧力が異常な値になるとエアコンが自動的に停止し、故障を防ぐ役割を果たします。

36. ノンフロン冷媒

ノンフロン冷媒は、フロンガスを使用しない冷媒のことです。環境への影響が少なく、オゾン層の破壊を防ぐため、R32などのノンフロン冷媒が使用されています。

37. ドレンカバー

ドレンカバーは、ドレンホースの先端に取り付けるカバーで、虫やゴミがホース内に侵入するのを防ぎます。これにより、ドレンの詰まりや悪臭を防止します。

38. サーモセンサー

サーモセンサーは、室内や室外の温度を検知するセンサーです。このセンサーが正確に温度を測定し、エアコンの運転を最適化します。

39. エアコン洗浄機

エアコン洗浄機は、エアコンの内部を洗浄するための専門的な機器です。高圧洗浄機を使用して熱交換器やフィンの間に溜まった汚れを除去し、エアコンの効率を維持します。

40. 排水トラップ

排水トラップは、ドレン配管に設けられた装置で、水が排水管内に溜まることで悪臭や害虫の侵入を防ぎます。排水トラップが詰まると、ドレン水が逆流することがあるので定期的な清掃が必要です。

41. エアフィルター

エアフィルターは、空気中の塵や埃を取り除くフィルターで、エアコンの室内機に設置されています。これが詰まると、空気の流れが悪くなり、エアコンの効率が低下するため、定期的な清掃が必要です。

42. ファンコイルユニット

ファンコイルユニットは、室内機の一部で、冷媒を通して熱を交換し、ファンで空気を送り出す装置です。これにより、室内の冷暖房を行います。

43. カーボンフットプリント

カーボンフットプリントは、エアコンを含む製品の製造から廃棄までの間に排出される二酸化炭素の量を示す指標です。エアコンの選定時には、環境負荷の少ない製品を選ぶことが推奨されます。

44. エアバランス調整

エアバランス調整は、複数の室内機がある場合に、各室内機からの風量を調整して均等な冷暖房を行う作業です。この調整により、全体的な快適さを維持します。

45. ブリード弁

ブリード弁は、エアコンの配管内の空気や不純物を抜くための弁です。これを使用することで、冷媒の流れを正常に保ち、エアコンの性能を維持します。

46. デシカント除湿

デシカント除湿は、乾燥剤を使用して空気中の湿気を除去する技術です。エアコンの除湿機能に応用されることがあり、湿度の高い環境でも効果的な湿度管理が可能です。

47. エアコンプレッサーオイル

エアコンプレッサーオイルは、コンプレッサー内部の潤滑を行うオイルです。適切なオイルを使用することで、コンプレッサーの寿命を延ばし、効率的な運転を維持します。

48. 吸い込み温度センサー

吸い込み温度センサーは、エアコンの室内機が取り込む空気の温度を測定するセンサーです。このセンサーのデータを元に、エアコンは最適な運転モードを選択します。

49. 直膨型空調

直膨型空調は、冷媒が直接空気と接触して熱交換を行う空調方式です。一般的な家庭用エアコンで使われており、シンプルで効率的な冷暖房が可能です。

50. 床暖房対応エアコン

床暖房対応エアコンは、エアコンが暖房だけでなく、床暖房のサポートも行うタイプのエアコンです。これにより、室内全体の快適な暖房が実現できます。


まだまだたくさんありますが、このくらいにしておきます(笑)

中には聞いたこともないものがある方もいらっしゃったのではないでしょうか?

エアコン工事をしている以上、知っておいて損はないので気が向いたら覚えてもらえると嬉しいです(笑)

 

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