「お客様から水が漏れていると連絡が…」そんなトラブルを防ぐためにできること

エアコン工事に携わっている方であれば、一度は経験したことがあるかもしれません。「取り付け後、お客様から“水が漏れている”と連絡があった…」そんな言葉は、できれば一生聞きたくないものです。実際、水漏れはお客様の不安を招くだけでなく、業者としての信用に関わる重大なトラブル。施工不良が原因とされれば、再訪問による手間や時間、場合によっては補償の話にも発展してしまいます。

では、どうすれば“あの連絡”を未然に防げるのか?
ここでは、現場で実際に気をつけるべきポイントを交えながら、水漏れトラブルを防ぐための実践的な対策をお伝えします。

なぜ水漏れが起きるのか?その根本を知る

まず、水漏れの主な原因は大きく分けて以下の3つに集約されます。

  • ドレンホースの詰まりや折れ
  • ドレンパンの傾き、設置ミス
  • 真空引き不足による結露や異常な霜付き

これらの原因は、どれも施工の段階で十分に防げるものです。逆にいえば、初期対応で“当たり前のこと”をしっかりやっておけば、水漏れはほぼ確実に防げるとも言えます。

ドレンホース施工は“地味だけど命綱”

意外と見落とされがちなのがドレンホース。しっかり水が流れるように勾配を確保しているか、外れないように接続されているか、先端が土の中や植木鉢の裏に入り込んでいないかなど、確認ポイントは多くあります。

現場によっては、ホースが長すぎて途中で下向きにならず、水が逆流する“サイフォン現象”が起きることもあります。また、ホース先端が虫や泥で詰まるケースも後を絶ちません。
だからこそ、ちょっとした気配りが大切です。

「念のため、ホースの先端に防虫キャップをつけておく」
「外に出る部分のホースは短めに切っておく」
「外壁に固定する際は、ビスの緩みを定期的に確認するよう伝えておく」

こうした細やかな対応が、“またこの業者にお願いしたい”という信頼につながるのです。

室内機の設置は“1度目の水平が命”

水漏れの原因の一つに、室内機の傾きがあります。設置時に水平器を使って確認していても、ビスの締め具合や下地の柔らかさによって、取り付け後に傾くことがあるため注意が必要です。

また、壁面が極端に歪んでいたり、クロスの下が空洞になっていたりする現場もあります。そうした場所では、ビスが効いていない場合もあるので、アンカーや補強板の使用をためらわないこと。

目視では水平に見えても、水は正直です。少しの傾きでも確実にドレンパンから溢れてきます。だからこそ、設置後にももう一度、必ずドレンの排水チェックを行う癖をつけましょう。

真空引き不足がまねく“内部結露”

最近は真空ポンプの性能が上がり、引き時間を短くする業者も増えています。しかし、引き不足による水分残留が原因で、内部で結露が発生し、水滴となって吹き出し口から垂れる…なんて事例も。

真空引きは単なる“エアパージ”ではありません。
きちんと水分を取り除き、配管内を乾燥させるための大事な工程です。

現場が忙しいからといって、ゲージの針だけ見て判断していませんか?
最低でも15分〜20分、気圧計の数値を見ながら、途中で漏れがないかもしっかり観察すること。漏れがあるのに「まあ大丈夫だろう」で通すと、後々の水漏れやガス漏れにつながります。

“そのひと手間”がリピートにつながる

「施工後、念のため排水テストしておきましたよ」
「ホースの先は防虫対策済みです」
「もしもの場合は、すぐ連絡くださいね」

お客様が“目に見えない部分”に対して、こうした言葉を添えることで、安心感は一気に増します。特にエアコンは、使うのは夏本番。取り付け後すぐには問題が出ず、使い始めてから漏れるケースがほとんどです。

だからこそ、工事のタイミングで「何かあったらすぐ対応しますよ」と伝えておくことが、トラブル未然防止だけでなく、リピートや紹介にもつながるのです。

水漏れゼロを目指す仲間と働きませんか?

私たちは、水漏れのような“施工ミス由来のトラブル”を限りなくゼロに近づけるために、常に現場の声に耳を傾け、職人同士で知識を共有しています。

「ただ工事をこなすだけ」ではなく、「自分の工事で誰かを困らせない」
そんな想いを持った業者さんと、これからも一緒に仕事をしていきたいと思っています。

水漏れ対策は、ただの知識ではなく、“仕事に対する姿勢”そのもの。
誠実な工事を積み重ねていけば、自然と信頼と紹介が増え、結果として仕事量も安定します。

もし、「今の元請けと仕事の質が合わない…」「もっと丁寧な現場で働きたい…」と思っている方がいれば、ぜひ一度私たちの現場を見に来てください。

トラブルが起きてからでは遅い。
「水が漏れているんですけど…」その一言を聞かないために、今日からできることはたくさんあります。
そして、同じ想いを持つ職人が集まる現場には、自然と“質の高い仕事”と“信頼できる人間関係”が生まれるのです。

 


 

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エアコンは季節物の商品なので若干の繁忙期や閑散期はありますが閑散期でも仕事量を増やす方法は沢山ございます。
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