エアコン工事の繁忙期、特に真夏の7月〜8月は、まさに「体力と段取りの勝負」といえるシーズンです。1日で数件の現場を回すのが当たり前、しかも気温は35度を超え、屋根裏や外壁作業はサウナのような環境。そんな過酷な夏をどう乗り切るか。このブログでは、エアコン業者として夏のピークを効率よく、そして安全に乗り越えるための“実践的なポイント”をお伝えします。
- 無理なスケジュールは組まない。「1件減らす勇気」も時には必要
夏場は依頼が殺到するため、「できるだけ多く対応したい」と思うのが人情です。ただ、スケジュールを詰め込みすぎると、移動でロスが出たり、思わぬ施工トラブルが起きた際のリカバリー時間が取れず、結果的にお客様との信頼を失ってしまう可能性もあります。
重要なのは「自分が1日に安全に・丁寧にこなせる件数」を見極めること。クレーム対応や再工事が発生すると、かえって時間もお金もロスするため、無理のない件数設定が繁忙期を乗り切るカギです。
- 朝イチから動けるよう、前日の夜に準備を徹底する
エアコン工事は段取りが8割。工具や部材の積み忘れがあると現場で時間をロスしますし、最悪の場合、工事自体が延期になることもあります。特に忙しい時期ほど、前日の夜に以下の点をチェックしておきましょう。
- 翌日の現場住所・駐車場の有無
- 設置場所の情報(高所・配管長・穴あけの可否など)
- 必要な工具・部材の準備
- 渋滞予測と出発時間の調整
朝イチからスムーズに現場に入れるようにしておくことで、1日の流れが劇的に変わります。
- 熱中症対策は“仕組み”で取り入れる
真夏の工事現場で最も注意すべきは「熱中症」です。特に屋根裏での配管作業や室外機の取り付けなどは、体感温度が40度以上になることも珍しくありません。毎年、職人が倒れるケースも報告されており、対策は自己責任ではなく“職業としての必須事項”です。
具体的には、
- 工事車両にクーラーボックスを常備し、冷たい水や塩分タブレットを携行する
- 空調服を着用する(特に屋外作業時は有効)
- 30〜40分に一度は必ず休憩を取るようスケジュールを調整する
- 2人体制での作業を取り入れることで負荷を分散させる
「倒れてからでは遅い」ので、現場管理側も含めたチーム全体で、熱中症対策をルール化することが大切です。
- 単価の低い仕事ばかりを受けすぎない
夏は依頼が多い分、つい単価の安い仕事も「とりあえずこなしておこう」と考えてしまいがちです。しかし、工事件数が増えても利益が出なければ意味がありません。
例えば、移動時間が片道1時間以上かかる現場で、利益が1件あたり5,000円以下の案件を連発していたら、繁忙期なのに利益が伸びないどころか、疲労だけが溜まっていきます。
工事単価や出張距離、作業の難易度などをしっかり見極め、「稼働効率のよい現場を優先する」視点を持つことで、収入と体力のバランスを保ちやすくなります。
- 効率化の鍵は「作業ルーティン化」と「アシスタントの育成」
忙しい夏を乗り越えるためには、いかに作業の流れをルーティン化できるかが重要です。
例えば、配管の展開や真空引き、試運転チェックなど、手順を無駄なくこなすための「自分なりの流れ」を決めておくこと。さらに、軽作業を任せられるアシスタントがいると、効率は段違いに上がります。
アシスタントに最低限の知識(部材名、工具名、ビスの打ち方など)を教えておくだけでも、自分は集中して設置作業に専念できますし、工事時間の短縮につながります。
- SNSや口コミへの対応はこの時期こそ丁寧に
忙しいと、つい「次の現場があるから」とお客様対応が雑になってしまいがちですが、SNSやGoogleの口コミがすぐに評価に反映される今、ひとつひとつの現場対応が“広告”になってしまう時代です。
お客様に対しては最後のひとこと「何か気になる点があればすぐご連絡くださいね」という気配りだけでも印象が大きく変わります。繁忙期こそ「丁寧な対応」が、次の仕事や紹介につながることを忘れてはいけません。
- 暑さを逆手にとる。「丁寧な仕事」は武器になる
夏の暑さは大変ですが、逆にこの季節だからこそ「お客様の印象に残りやすい」とも言えます。汗だくで頑張ってくれてる姿、説明が丁寧だった、暑い中で笑顔で対応してくれた――。こうした印象が、次の仕事につながる“種”になります。
また、熱中症リスクのある時期に無理をしてミスが増えるよりも、「暑さに負けず、いつも通り丁寧に工事している業者」として信頼を積み上げた方が、長期的に見て大きな財産になります。
まとめ
エアコン工事の繁忙期である夏は、まさに職人としての総合力が試される時期です。体力、段取り、判断力、そしてお客様対応まで。どれが欠けてもトラブルやロスにつながる可能性があります。
だからこそ、事前準備・無理のないスケジュール・体調管理・作業の効率化・お客様への気配り。この5つをしっかり押さえることで、「忙しくても充実して稼げる夏」を実現できます。
夏を乗り切るための工夫は、そのまま“信頼される業者”になるための近道でもあります。今年の夏、忙しさに振り回されるのではなく、自分のスタイルでしっかり稼ぎ切れるよう、ぜひこのポイントを意識してみてください。
日本エアコンサービスのブログを最後まで読んで頂き有難うございます。
エアコンは季節物の商品なので若干の繁忙期や閑散期はありますが閑散期でも仕事量を増やす方法は沢山ございます。
弊社では閑散期に仕事量を増やすノウハウを皆様に惜しみなくお伝えし、協力業者様と共に売上や収益を伸ばしていけるようお互いが努力することで常にWinWinな関係が築けるように日々努力しております。
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