エアコン工事を請け負っていると、見積もり段階では想定していなかった「追加工事」が発生することは少なくありません。お客様にとっても想定外の出費となるため、工事業者側の説明や対応次第で信頼度が大きく変わります。ここでは、エアコン工事で特に多い追加工事のケースと、それにどう対応するべきかをまとめてみます。これを知っておけば現場で慌てることも減り、結果的にクレーム防止やリピート獲得にもつながります。
配管の延長工事
最も多い追加工事のひとつが配管の延長です。量販店などで標準工事パックを契約している場合、配管は基本的に4mまでがセットになっています。しかし、実際に現場に入ってみると、室外機を置く場所まで5m以上必要になることはよくあります。特にマンションのベランダや戸建ての2階設置では、配管延長はほぼ定番です。ここで大切なのは、事前に下見や図面確認で「延長が発生する可能性」を伝えておくこと。現場で急に説明して追加料金を請求するとトラブルになりやすいため、最初から「距離によって延長費用がかかる場合があります」と案内しておくとスムーズです。
コンセントの電圧切り替え・専用回路工事
エアコンは機種によって電圧が100Vか200Vかが分かれます。お客様が購入された機種と既存コンセントの電圧が合っていない場合、電圧切替や専用回路の増設工事が必要になります。特に4.0kw以上の大型エアコンでは200V対応が多いため注意が必要です。分電盤からの専用回路工事になると追加費用は大きくなりますが、ここも事前の確認と説明が重要です。施工時には第二種電気工事士の資格が必要になるため、技術的な裏付けを示しながら説明するとお客様も納得してくれます。
穴あけ工事と壁材への対応
新規でエアコンを取り付ける場合や、既存の穴が合わない場合には壁に新しく穴を開ける必要があります。特に土壁、鉄筋コンクリート、ALCといった特殊な壁材では追加費用が発生することが一般的です。お客様の立場からすると「穴あけくらい標準工事じゃないの?」と感じる方も多いため、標準工事の範囲を明確に伝えておくことが重要です。さらに、耐震性や防水性を確保するためにスリーブを必ず挿入するなど、専門性をアピールできると信頼度は上がります。
室外機の特殊設置
室外機の設置場所が地面置きで済めば問題ありませんが、実際にはベランダの壁面、屋根の上、二段置き架台、天吊り設置など特殊な工事が必要になることも多いです。これらは作業の危険度も高まり、部材費や手間が増えるため追加料金がかかります。お客様に説明するときは「安全のためにこういう施工が必要になります」という言い方をすると理解を得やすくなります。特に屋根置きや高所作業の場合は、フルハーネスや足場の必要性を伝えると安心感につながります。
ドレン排水工事
意外と多いのがドレン排水の問題です。標準工事では室外機付近に自然排水できれば追加費用はかかりません。しかし現場によっては排水が遠かったり、高低差の関係でポンプを設置しなければならない場合があります。排水トラブルは水漏れやカビの原因にもなるため、「適切な排水ルートを確保するには追加の工事が必要です」と明確に伝えることが大切です。長期的なトラブル防止になると説明すれば、お客様も納得しやすいです。
追加工事に対応するコツ
追加工事は、業者にとっては収益確保のチャンスである一方、お客様にとっては余計な出費と受け止められることが多いものです。だからこそ、対応の仕方が肝心です。大事なのは「事前説明」「透明性」「専門性」の3つ。現場に入る前から可能性を伝え、現場で追加工事が必要になった場合は根拠を写真や具体的な状況で示し、さらに施工上の必要性を専門的な立場から分かりやすく説明する。この流れを徹底することで、不信感を持たれることなく受注につなげられます。また、金額を伝える際は「工事の難易度やリスクを考えると、この費用は妥当です」というニュアンスを入れると、納得度が高まります。
まとめ
エアコン工事でよくある追加工事には、配管延長、電圧切替、穴あけ、室外機特殊設置、ドレン排水工事といったものがあります。これらは業者にとって避けられない場面ですが、対応の仕方次第でお客様からの信頼度やリピート率が変わります。誠実に、分かりやすく、そして専門性をもって説明できる業者こそ、長く仕事を続けていける存在になれるでしょう。
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