エアコン内部にカビが生える本当の理由と、現場で役立つ実践的な対処法

エアコン内部のカビは、放置すると臭いだけでなく健康被害や再工事リスクにもつながります。この記事では、現場視点で「なぜカビが発生するのか」「どう対処すべきか」「業者として押さえておきたいポイント」を詳しく解説します。

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エアコンにカビが発生する根本的な原因
エアコン内部にカビが生える仕組みは、湿気と汚れが混ざり合うことで発生します。冷房運転中は熱交換器が冷え、空気中の水分が結露となって内部に溜まります。この結露が乾ききらないまま放置されると、湿った環境を好むカビ菌が一気に繁殖します。そこにホコリや皮脂、キッチンから流れ込んだ油分が残っていると、カビが増える“栄養”となり、内部は短期間で黒ずんでいきます。

特に最近のエアコンは高性能化している一方、構造が複雑になり、風の通り道に汚れが残りやすい傾向があります。お掃除機能付きエアコンでも、内部のファンやドレンパンまでは掃除が届かないため、実はカビが溜まりやすいという現実があります。業者として現場に入ると、お掃除機能付きだからと安心しているお客様ほど、内部にカビがこびりついているケースが多いと感じるはずです。

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カビが引き起こすトラブルと業者側のリスク
臭いの問題はもちろんですが、カビの繁殖は機械の性能低下にも直結します。吹き出し口のカビが多くなると風量が落ち、冷えにくい・暖まりにくいといった症状が出やすくなります。さらに厄介なのは、内部の汚れが原因でドレン詰まりが起こり、水漏れトラブルにつながることです。

水漏れはエアコン工事業者として一番避けたい再訪問案件であり、時間もコストも失う“痛い出費”になります。「冷房時の水漏れ=施工ミス」と誤解されやすいため、カビが原因の詰まりでも説明が難しい場面が出てくるのが現実です。だからこそ、日頃からカビの仕組みを理解し、対処法をお客様に案内できる業者は信頼を獲得しやすく、現場での評価にもつながります。

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現場でできるカビ対策の基本
カビ対策で最も効果的なのは、運転後の内部乾燥を徹底させることです。冷房運転のあとに送風運転を数十分行うことで、熱交換器や風の通り道をしっかり乾燥させることができます。最近のモデルでは自動乾燥機能が搭載されていますが、実際のところ運転時間が短く、完全に乾く前に終わってしまうケースもよくあります。そのため、手動で送風を追加してもらうよう案内すると、カビの発生率は大きく下がります。

また、フィルターの汚れはカビの温床になるため、最低でも1〜2週間に一度は掃除してもらうのが理想です。お掃除機能付きの場合でも、ダストボックスや吸い込み部分には汚れが残りやすく、内部に吸い込まれた汚れがカビの原因になりやすいことを現場で感じます。フィルター清掃を過信せず、定期点検を提案できる業者は長い付き合いを作りやすく、紹介案件にもつながりやすくなると実感しています。

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プロとして行うべきカビの対処方法
内部が黒カビで覆われている場合は、通常のフィルター掃除ではまったく対応できず、高圧洗浄によるクリーニングが必要です。分解洗浄では、熱交換器、送風ファン、ドレンパンまで徹底的に洗うことで、嫌なニオイや黒ずみを根本から取り除くことができます。

最近は分解可能な構造がメーカーごとに違い、難易度の高いモデルも増えています。現場で効率良く作業を進めるには、最新機種の構造情報を常に把握し、分解のパターンを理解しておくことが必須です。分解洗浄をスムーズにこなせる業者は現場での信頼が高く、量販店や不動産管理会社からの指名も増えます。結果として、安定した案件ベースにつながり、年間の売上も伸びていくので、エアコン工事業者としては大きな強みになるポイントです。

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カビを防ぐために業者として伝えておきたいこと
暖房の季節でも内部結露はゼロにはならないため、年中通してカビ対策は必要です。特に秋の中間期は使用頻度が減り、内部に湿気がこもったまま放置されることが多いため、このタイミングでカビが一気に増える傾向があります。お客様に「使わない時期こそ送風運転が大事」という点を伝えるだけで、故障予防にもつながり、結果的にクレームを減らすことができます。

業者としてこうした知識をしっかり案内できると、ただ取り付けるだけの業者ではなく“頼れるパートナー”として認識されます。実際に、私たちが協力している業者さんの中には、アドバイスの丁寧さだけで指名依頼が増えた方もいます。カビ対策の案内は、信頼構築の近道だと確信しています。

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まとめ:カビ対策を理解している業者は選ばれる
エアコン内部のカビは、湿気と汚れが原因で発生し、放置すれば臭いや水漏れの原因になり再工事のリスクも生まれます。適切な内部乾燥、フィルター管理、定期点検、高圧洗浄などの対処法を理解している業者は、お客様からの信頼も厚く、結果的に仕事量が増えます。エアコン工事業界は今後も需要が伸び続ける市場だからこそ、こうした知識と対応力が“選ばれる業者”になる一つの差別化要素です。

 


 

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