エアコン材料費の高騰にどう立ち向かうか?現場で実践できる工夫と対策法

最近、どこの現場でも聞こえてくるのが「材料費がまた上がったなあ」という声。配管、電線、冷媒ガス、スリーブやパテにいたるまで、ほとんどの資材がジワジワと価格を上げていますよね。しかも、これは一時的なものではなく、しばらくはこの状態が続く見通しです。

私たちエアコン工事業者は、商品そのものを販売していない分、こうした材料費の高騰がそのまま利益圧迫に直結してしまいます。だからこそ、いま求められるのは「仕入れの工夫」と「現場でのロス削減」の両輪です。今回はこの二点にフォーカスしながら、実際に現場で使える工夫を紹介していきます。

材料費の高騰、その背景と現場への影響

まずは、なぜこんなにも材料費が上がっているのか。その背景には、世界的な銅やアルミなどの原材料価格の上昇、物流コストの高騰、そして為替の影響が複雑に絡んでいます。特に銅管やVVFケーブルなどは、ちょっと前と比べても2〜3割以上高くなっている実感があります。

この影響で、1件あたりの材料コストが数百円〜数千円規模で上がっているのが現実。数をこなす工事業者ほど、この影響はボディブローのように効いてきますよね。

工夫①:仕入れルートの見直しとまとめ買いの活用

最初に取り組むべきは「仕入れの見直し」です。資材屋さんや問屋さんと長く付き合いのある方も多いと思いますが、あえて複数の仕入れルートを比較することで、意外な価格差が見つかることがあります。

最近ではオンラインでの業者向け仕入れサイトも充実してきており、条件が合えば送料無料や割引も適用されるケースがあります。とくにまとめ買いには要注目です。エアコン配管やパテ、スリーブなどの消耗品は、ある程度の数を買い置きすることで、1個あたりの単価をグッと下げられます。

また、同業者同士で連携して共同購入をしているケースもあります。「週に10本しか使わないけど、仲間と合わせて50本買えば単価が下がる」といった発想も、今の時代には必要かもしれません。

工夫②:現場でのロスを徹底的に減らす

次に大事なのが「現場での材料ロス」を減らすことです。たとえば、配管のカットミスや長さの見積もりミスで、まだ使えるはずの材料がゴミになってしまうこと、意外とありませんか?ちょっとした確認不足で、数メートル分の銅管が無駄になっただけでも、数百円〜千円単位のロスです。

対策としては、以下のような工夫が現場で実践されています。

  • 事前の現場確認を徹底する(長さやルートを事前に測定)
  • 配管は無駄なく使える長さでまとめてカット
  • 切れ端や余りは別現場で使えるようにストック管理

これに加えて、道具の整備も重要です。例えば、パイプカッターの刃が摩耗していたら、綺麗に切れず廃材が増えますし、施工ミスにもつながります。道具のメンテナンス一つで、ロス削減に大きな差が出るんです。

工夫③:施工方法の見直しで材料の最適化

「いつものやり方」で慣れてしまっていると、実は無駄の多い施工をしていることもあります。たとえば、ドレンホースの取り回しスリーブの使い方を工夫するだけで、資材の節約につながるケースもあります。

最近では、巻きタイプの断熱材付きペアコイルを使って、必要な長さだけ取り出して使うスタイルも増えています。これなら余りを現場で調整しやすく、無駄が出にくいです。細かい部分ではありますが、そうした一つ一つの選択が年間トータルで見ると大きな差になります。

工夫④:施主説明による追加請求の可能性も検討

家電量販店案件では難しいケースもありますが、個人客や元請け案件では、材料費の上昇に関してしっかりと説明することで、追加の材料費請求が認められる場合もあります。

もちろん、「ただ高くなったので値上げします」では納得してもらえません。過去の請求書などを見せながら、どれだけの価格差が出ているかを具体的に説明することで、信頼関係のあるお客様であれば対応してくれることも多いです。

工夫⑤:在庫管理を徹底し、使える材料を把握しておく

せっかく買った材料も、倉庫の奥で眠っていたら意味がありません。現場の効率化とコスト削減のためには、在庫の可視化と定期的な棚卸しが欠かせません。

在庫管理アプリや、簡単なExcel管理でも構いません。「今、何がどれだけあるか」を正確に把握しておくことで、無駄な重複購入を防ぎ余り物を有効活用することができます。

まとめ:少しの工夫が、大きな差を生む時代に

エアコン材料費の高騰は、業界全体にとって大きな試練です。しかし、こうした時こそ、**「現場でどう工夫できるか」**が問われるタイミングでもあります。仕入れの工夫、現場でのロス削減、施工方法の見直し、施主とのコミュニケーション…すべてが利益に直結するポイントです。

「材料費が高くて利益が出ない」と嘆くのではなく、「どうすれば無駄を減らせるか」「どうすれば効率よく仕事が回るか」を常に考えられる業者こそ、今の時代を乗り越えられる業者だと思います。

コストが厳しくなっている今だからこそ、職人としての工夫と意識の高さが、仕事量や信頼にもつながる。そんな風に思っています。

 


 

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