土壁にエアコンを取り付けるときの穴あけコツ|崩れない・割れない施工の秘訣とは?

エアコンの取り付け工事って、普段は石膏ボードや合板、モルタルなどに穴をあけることが多いですが、たまに出くわすのが「土壁」のお宅。特に古民家や築年数が長い日本家屋に多く見られますね。見た目には立派で味わいのある建物ですが、工事をする立場としてはけっこう神経を使います。今回は、そんな土壁のエアコン穴あけ作業で失敗しないためのコツを、現場目線でしっかりお伝えします。

土壁の特徴を知ることが一番のスタート

まず大前提として、土壁は非常に“もろい”です。木の下地に竹を編んだ「小舞(こまい)」に、土を塗って乾燥させて作られている壁構造なので、通常のコンクリートや合板のような安定感はありません。電動ドリルでグリグリっと一気に穴をあけようとしたら、バリっと一帯が崩れてしまう、なんてこともよくある話です。

さらに、外からは見えなくても中に石や瓦のかけらが混ざっていることもあり、ドリルの刃が跳ね返されたり、変な方向に入ったりして事故やトラブルの原因になることもあるんです。

いきなりドリルNG!まずは“壁の状態確認”がマスト

土壁に穴をあける前には、必ず「壁をノック」して音や感触を確かめます。コンコンと軽く叩いて、下地の位置や壁の厚み、強度の違いを把握するだけでも仕上がりに差が出ます。

たとえば、音が「ドスッ」と鈍ければ厚みがある証拠。「カンカン」と響けば、中が空洞か、もしくは石灰や漆喰などの固めの層がある場合も。壁の状態によっては、穴の位置をずらす判断も必要になります。

穴あけは段階的に進めるのが土壁攻略の基本

いきなり65mmのホールソーで突っ込むなんて絶対NGです。おすすめは、まずは下穴をドリルで小さく開けてから、徐々にサイズアップしていく方法。最初に使うドリルは3mm〜5mmくらいのものが理想で、できれば振動ドリルではなく、低速回転の電動ドリルを使用します。

下穴が開いたら、そこから一段階ずつサイズを広げていき、最終的にホールソーで慎重に外径を整える、というやり方が崩れにくく、見た目もキレイです。

マスキングテープ+ベニヤの“型”で崩れ防止

もうひとつ、土壁工事でプロの間でよく使われるテクニックが「型板施工」。つまり、穴あけする場所に薄いベニヤ板をあらかじめネジやテープで固定しておき、その上から穴あけするという方法です。ベニヤで土壁の表面を抑えることで、ドリルの圧力が分散され、崩れにくくなります。

さらにその上からマスキングテープや養生テープを貼っておけば、細かな土の粉や崩れも飛び散りづらく、施工後の掃除もラクになります。古民家などでは室内の美観も大事にされるので、こういう“ひと手間”が結果的に信頼につながるんです。

室内側と室外側、どちらから穴をあけるべきか?

基本的には室内側から穴をあける方が位置決めしやすく、万が一崩れが起きても補修しやすいです。ただ、土壁の厚みや強度によっては、室外側から慎重に様子を見ながら穴を広げることもあります。

また、外壁が漆喰やモルタルで補強されている場合、そちらの面から加工したほうが安定感があることもあるので、臨機応変に判断するのがベストですね。

配管は“貫通後すぐ通す”が鉄則

やっと穴が開いたとしても、安心するのはまだ早いです。土壁は一度開けた穴がすぐに崩れてくることもあるので、穴が空いたらすぐにスリーブやドレンホース、配管類を通してしまうのがポイント。スリーブを通すことで、土壁内部の保護にもなり、穴の縁が崩れるのを防ぎます。

このあたりはスピードと丁寧さのバランスが大切。穴が空いたまま放置せず、段取り良く仕上げていくことで全体の施工品質も上がります。

まとめ|土壁の工事こそ“腕の見せどころ”

土壁へのエアコン取付は、慣れていないとかなりハードルが高く感じるかもしれません。でも、事前の準備とひとつひとつの動作を丁寧に行えば、意外とキレイに仕上がります。むしろ、こういった古民家や特殊な構造への施工をしっかり対応できる業者は、他社との差別化ができる強みになります。

最近では「古民家をリノベーションして住む」なんていうニーズも増えているので、土壁工事ができる技術はこれからの時代、かなり需要が高まっていくと思います。

当社では、こういった難易度の高い施工にも対応できる職人さんを探しています。もし「自分なら対応できる」「もっと幅広い現場で経験を積みたい」と思っている方がいれば、ぜひ一度ご連絡ください。高単価な現場で腕を振るいたい、そんなやる気のあるエアコン業者さんとの出会いを楽しみにしています。

 


 

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