エアコン工事をしていると、毎日のように現場が違う。
それがこの仕事の面白いところでもあり、同時に一番大変な部分でもある。
中には「もう二度とやりたくない」と思うような現場もあるし、「よくこの条件で終わらせたな」と自分を褒めたくなるような現場もある。
今回は、そんな中でも特に印象に残っている“本当に大変だった現場”について話してみたい。
想定外だらけの築40年のマンション
ある夏の日、築40年以上のマンションのエアコン入れ替え工事があった。
ただの入れ替えかと思いきや、現場を見た瞬間に「これは一筋縄ではいかないな」と感じた。
古い建物特有の狭い配管スペース、室内機から外までの距離、貫通穴の位置、すべてが現在の施工基準とは違っていた。
さらに、以前の業者が独自に引いた電源線が壁の中で絡まっていて、ブレーカーからのルートも全く分からない。
図面も残っておらず、いわゆる“探りながら進める現場”だった。
最初の予定では2時間の作業。
しかし、実際には6時間近くかかった。
貫通穴の位置合わせをミリ単位で調整し、狭いベランダに身をねじ込みながら真空引きを行い、ようやく試運転。
最後の確認で冷風が出た瞬間、思わずお客様より先に「よかった…」と声が出た。
夏の屋根置き現場の過酷さ
もうひとつ忘れられないのが、真夏の屋根置き設置。
外気温が35℃を超える中、屋根の上は50℃近く。
金属の屋根の照り返しで靴底が熱くなり、工具も素手では持てないほどだった。
足場もなく、滑らないように慎重に体勢を維持しながら、重量のある室外機を一人で持ち上げる。
この現場では、体力と集中力の勝負だった。
途中で休憩を入れながら水分補給をしても、汗が止まらない。
真空引きをしている間も、ふと意識が遠のきそうになる。
それでも作業を終えた後、屋根の上から見えた青空と、涼しそうな風の音に「この仕事、やっぱり好きだな」と感じたのを今でも覚えている。
現場が大変なほど、技術は磨かれる
大変な現場ほど、自分の技術が試される。
そして、そういう現場を経験するたびに「次はもっと効率よくやろう」「この条件ならこういう段取りにしよう」と成長していく。
最初は焦ってばかりだった職人も、何度も困難な現場をこなすうちに判断力がつき、どんな環境でも冷静に対応できるようになる。
実際、ベテランの職人ほど「昔の現場は本当に大変だった」と笑いながら話す。
でもその一つひとつが、今の自信や技術につながっている。
「大変=成長のチャンス」
エアコン工事という仕事は、簡単そうに見えて奥が深い。
お客様の家ごとに条件が違い、同じ工事はひとつとしてない。
だからこそ、大変な現場ほど自分を成長させてくれる。
工具の扱い方、段取り、報連相、体調管理、どれをとっても経験の積み重ねがモノを言う。
そして何より、お客様の「ありがとう」という言葉が、どんな疲れも吹き飛ばす。
あの達成感を味わえるから、どんなに厳しい現場でも続けられるのだと思う。
まとめ
「一番大変だった現場」を思い出すと、そのときの苦労と一緒に、確実に一段レベルアップした自分がいる。
失敗も成功も含めて、それが職人としての財産になる。
エアコン工事の現場は決して楽な仕事ではない。
だけど、どんな現場も乗り越えた先には「やりきった」という誇りがある。
これこそが、この仕事の本当の魅力だと思う。
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