エアコン工事でよくあるミスと、その原因を現場目線で解説!

エアコンの取り付け工事は、ただ機械を設置するだけの単純作業ではありません。配管、電気工事、外壁への穴あけ、室外機の設置位置、勾配、配管長の計算など、さまざまな要素が絡み合い、わずかなミスがトラブルの原因になります。ここでは、現場のリアルな声と経験をもとに、エアコン工事でよくあるミスとその原因について掘り下げていきます。

室内機の水平がとれていない

まず最も多いミスのひとつが「室内機の水平ズレ」です。水平器で確認しているはずなのに、設置後に水漏れを起こしたり、左右どちらかに傾いて見えるというクレームが入ることがあります。

この原因は、ズバリ「壁の歪みやクロスの浮き」です。古い建物では壁そのものが傾いていることが多く、新築でも内装仕上げが甘いと、壁の表面だけが浮いていて、取り付け板をきちんと固定できないことがあります。水平器で室内機の裏板だけ見ていると、実際の見た目とズレが出てしまうんです。

現場では、水平器だけでなく、最終的な“目視での見た目チェック”も欠かさないのがプロの仕事です。

ドレンホースの勾配ミスによる水漏れ

水漏れトラブルで一番多い原因が、「ドレンホースの勾配不良」。これは本当によくあります。特に2階設置や化粧カバー内での取り回しが複雑な場合、勾配がとれていないと水が逆流し、室内側からポタポタと水が落ちてくることになります。

一見、外に向かって出ているように見えても、カバー内や壁内の途中でホースが上向きになっているケースが多いです。施工中に配管とまとめてガチャガチャと押し込んでしまうと、知らぬ間にドレンだけ上を向いていた…ということも。

対策としては、施工後の水通しチェック(水を流して確認)を必ず行うこと。これを習慣化している業者は、クレームが圧倒的に少ないです。

真空引き不足や漏れによる冷え不良

新規取付けやガス補充のときにやってしまいがちなのが、「真空引きの時間不足」。とくに夏場の繁忙期、「時間がないから早めに終わらせよう」と、数分でポンプを止めてしまうケースが見受けられます。

しかし、真空引きが不十分だと、エアコン内に湿気が残り、内部で凍結や腐食の原因になったり、冷媒ガスの効きが悪くなります。数か月後に“冷えが悪い”というクレームにつながることもあり、再訪問の手間が発生してしまいます。

現場目線で言うと、ポンプが古くて引きが弱い、ホースのパッキンが劣化していて空気を吸っているなんてこともあります。機材の定期的なメンテナンスも非常に大切です。

配管の取り回しが雑で見た目が悪い

配管の取り回しが不自然でぐねぐねしていたり、壁面とカバーの隙間が空いていると、お客様から「仕上がりが雑だ」と感じられてしまいます。配管は機能的に問題なくても、見た目の印象が悪いと、クレームになりかねません。

これは「現場での事前確認不足」が大きな原因です。配管ルートをしっかり考えず、その場その場で対応してしまうと、後からどうにもならない形になってしまうことがあります。

プロとしては、施工前にお客様にルートの説明をして同意をもらうこと、そしてなるべくシンプルで直線的な配管を心がけることが重要です。

室外機の設置場所が悪くて風通しが悪い

もうひとつ見落とされがちなのが「室外機の設置場所」です。とにかく置ければOKという発想で、狭いベランダの角や、直射日光が当たりっぱなしの場所、排気がこもるような位置に設置してしまうと、エアコンの効きが悪くなったり、無駄な電力消費が増えたりします。

特に気をつけたいのが「吹き出し口の前に障害物がある」ケース。お客様にとっては目立たない場所に置いてくれた方が嬉しいかもしれませんが、性能面でマイナスになる可能性があることはしっかり伝える必要があります。

電線接続のミスによるショートや異常動作

意外と怖いのが「配線ミス」です。特に200Vの機種で極性を逆に接続したり、アースが不十分な状態で試運転をしてしまうと、機械が壊れるリスクもあります。

現場では、焦っていたり、配線の色がメーカーによって違ったりすると、「慣れてるつもりで間違えていた」ということが起こり得ます。結線後の再チェックと、通電前の確認作業を丁寧に行うことが、安全な施工に直結します。

まとめ:現場での「ひと手間」がミスを防ぐ

今回紹介したミスは、どれも「よくあるけど防げるミス」です。そして、どれも「急いでいる時」「気が緩んだ時」「慣れて油断した時」に起きています。逆に言えば、確認作業や事前の準備、見た目への気配りといった“ひと手間”がミスを防ぐ最大のポイントになります。

施工品質を上げたい、信頼を得たい、リピートを増やしたいという方は、「早く終わらせる」よりも「一つ一つを確実にやる」ことを優先するのが結果的に効率的です。

エアコン工事は技術職であると同時に“信頼商売”でもあります。細かいところに手を抜かず、現場を大事にする業者さんこそ、仕事が途切れない職人です。今一度、自分の作業を振り返って、次の現場で活かしていきましょう!

 


 

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